2010年3月23日火曜日

第一回「最初は田舎のバンドマンだったわけさ」

Dialogue For Realize Me、記念すべき第一回目のゲストは、small entertainmentの社長でもあり、自身もwebクリエイターとして活躍される、森一磨さんです

何を隠そう、今あなたがきっと経由して来たであろう、DADA HPのシステムからデザインから、全てを組み立てて下さったのがこの森さんなのです

















キムラ(K)「ではでは、一つよろしくお願いします」

森(M)「こちらこそ。どう?最近忙しいの?」

K「どうなんでしょう…よくわかんないな(笑)でも、「やることがない」なんて状態は本来ないものだと思ってますから。やることなんて探せばいくらでもあって。だから毎日忙しいと言えば忙しいし、暇っちゃ暇だし(笑)」

M「でもさ、キムラくんっていつも何がしか考えてて、誰かに会ってて、色んな場所に出向いてて、ってそんなイメージがある。いつ寝てんの?(笑)」

K「寝てますよ(笑)まぁ、夜眠れるってことは最近では稀少だけど…でも結局、休む時間とか作るのもこっちの器量ですからね。そういえば、森さんと初めてお会いしてからもうどのくらい経つんでしたっけ?」

M「…キクチくん(plane)から紹介してもらったのが最初だから…でもまだ1年ちょっととかなんじゃないかな。いやー、そう考えると急激に親しくなったもんだよね(笑)」

K「まだ1年かぁ…もうてっきり5年くらい付き合ってる気でいるから不思議ですよね。」

M「ね。まぁしょっちゅう会ってるしね。そうそう、キムラくんて何星人?ほら、細木数子的なやつ」

K「火星人+ってやつでしたね、確か。それがどういう特性かっていうところまでは知らないんだけど。森さんは?」

M「天王星人+。ちなみにキクチくんもそうなんだよね。なんか、ザックリ言うと適当な性格らしくて、まぁ近からずも遠からずって感じ(笑)」

K「適当っていうよりは、おおらかなんすよ、きっと。あとは常に色んなものに興味を持ってる気がする。アンテナっていうか、多分そういう部分は人よりも過敏に機能してるタイプの人間だと思う。アクティブだし。でもそういう人って割と攻撃的な種類の人が多いけど、森さんは穏やか。ひたすらに穏やかですよね(笑)」

M「なんだかありがとう、そんなに褒めてくれて(笑)」

















K「森さんって、WEB関係の仕事に関わり始めてもう長いんですよね?」

M「長いね。俺、18才からやってるからね」

K「18才!?」

M「そうそう。まぁさ、最初は田舎のバンドマンだったわけさ、俺も。青森でギター弾いてたの。そんでボーカルのやつが曲作るのめちゃくちゃ早くて、「まるでポラロイドカメラみたいだ」つって「POLAROIDS」ってバンドやっててさ(笑)」

K「いい名前じゃないですか(笑)」

M「それで、やっぱり高校卒業して東京でバンドやりたいなって思って。もうベースのやつとボーカルは上京を決めてたんだけど、俺だけ両親に話す上手ないいわけが見当たらなくてさ」

K「同じ東北人としては、わかるなぁその感じ(笑)僕らの親世代の方々には「東京なんて!」ってまだ思ってる人もいたしね。難しいんだよなぁそこらへん」

M「そう。で、最初「料理の専門学校に行きたい」っていったわけ、その気もないのに(笑)でも案の定「ふざけるな」って言われてさ。それでふてくされてニュース見てたら、「これからインターネットがくるぞ」みたいなこと言ってて、「これだ!」って思ったんだよね。で、学校探してたら、「入学記念にノートPC差し上げます」って学校があって。ちょうどDTMとかも流行り出しててPCも欲しかったし、じゃあここに入学しようって決めたのがインターネット系の専門学校だったんだ」

K「なるほど。じゃ、それまではPCって触った事なかったんですか?」

M「ちょっとはあった。とは言ってもまぁ、フリーセルってトランプゲームとマイスィーパーって爆弾落とすゲームで遊ぶくらいだよね」

K「そしたら、WEBクリエイターの技術的な部分って言うのは本当にそこからのスタートだったんですね」

M「うん。でもね、その学校もさ、まぁ寮に入ってたんだけど、そこが二食風呂付きの雀荘だったの(笑)」

K「ははは!」

M「学校なんていくわけなくてさ。飯食って風呂入って麻雀して。で、また飯食って寝て、また起きて麻雀(笑)」

K「へぇー。じゃ、そんな生活と平行してバンド活動をしていたと」

M「そう。でも結局、高校2年から始めて3年間続いたんだけど、そこでバンドは終わってさ」

K「そしたらちょうど専門学校の卒業と同時な感じだったんですね」

M「うん。もともとはさ、自分達のバンドのCDのデザインとか、HPとか、そういうのから始まってるんだ。で、前からデザインには興味あったし、だんだんそっちの方が面白くなっていったんだよね」

K「そうして、IT系の会社に入り、後に独立したというわけですよね」

M「うん」

K「俺が森さんを見ててすげーなって思うのは、いつも「何か新しいものはないか。驚くようなアイデアはないか」っていうのを、すごく俯瞰的にやってるところで。small entertainmentって、割と現時点ではWEBクリエイトの会社というか、そういう印象で皆さんは見られてるかもしれないけれど、例えばplaneというバンドをマネージメントしていたりだとか。」

M「そうだね。まぁ、planeに関しては仲間意識からの流れだし、彼らが責任を持って選択した言動に対して自分の出来る最大限の力をかしていきたいっていうか。そんな感じだけどね」

















K「今、一番興味のある事ってなんですか?」

M「興味のあることねぇ…やっぱりDARLING DARLINGじゃない?(笑)」

K「キャバクラじゃないんですから(笑)いや、仕事関係じゃなくてもいいんですけど」

M「そうだねー…まぁ難しいところだね。例えばWEB作る会社なんて今やそれこそタケノコ的にボンボン出来て来てるわけじゃない?だから、何か違う観点を見つけないといけないなぁとは常に思ってるよね」

K「明言するのは難しいと」

M「うん、難しいね。っていうかね、言葉って難しいよね(笑)」

K「唐突な疑問符ですね(笑)」

M「いやさ、昔頼まれて本を書いた事があるんだよ。それこそWEB関係の技術的な本だったんだけど。その時に本書きながらね、今まで自分だったり、自分が生きている小さな世間の中で使って来た言葉に疑問が生まれるわけさ。「あれ…?この言葉って本当にこういう意味でいいんだよな?」とかさ。やっぱ世に出る以上責任持たなくちゃいけないから。」

K「うん。今まで一つも疑問に思わなかった事が、突然世界に放り出されるタイミングに出くわして、ビビる、みたいな(笑)」

M「そうそう。だから言葉は難しい。だって、俺もう二度と嫌だもん、本とか書くの(笑)」

K「それにしても、DARLING DARLINGのHP、本当に沢山の方々からお褒めの言葉を頂いていまして。もう森さんにはなんとお礼を言ったらいいやら…」

M「いえいえ…でも、本当に嬉しいね。でもさ、キムラくんがちゃんとビジョン持ってたから、向かっていくところは決まってたしさ。すごく作りやすかったよ。それに、次にDARLINGのHP使ってやりたいことももう考えてるしね」

K「俺はそうやって、未来を見てくれてるのが嬉しいです。なんというか、その場限りのお付き合いって、結構苦手で」

M「そうなの?意外と上手そうだけど」

K「よくそう思われがちなんですけど、実際はそんなに器用でもなく…傷つけずには愛せないですから(笑)」

M「でもわかる。やっぱり繋がっていく感覚ってすごく大切だよ。時間があればある程いいってわけでもないと思うけど、深みはどんどん増していくしね。何よりもさ、俺DARLING DARLINGすごい好きだから(笑)それが何より一番大事な事だけど」

K「本当に嬉しいです。照れます(笑)」

M「これからもよろしくね」

K 「勿論、こちらこそよろしくお願いします」


森さんが素晴らしいのは仕事の腕前は勿論なんだけど、僕には「人柄」のように思います。

そして、探究心と少年性。

とても憧れる男性の一人です

また近々飯でもくいに行きましょう

















最後の一枚は取材協力して下さった下北沢つ串亭の店長木村さんと

ありがとうございました

撮影協力 つ串亭 03-3412-0082

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